高地トレーニングは、低圧・低酸素環境下に一定期間居住することによる受動的効果(高地馴化)と、トレーニングによる効果(積極的効果)との合成効果によって、平地でのトレーニング以上に競技力を向上させるものとして期待されています。
その生理・生化学的効果としては、酸素不足によってもたらされるエリスロポエチン(EPO)の上昇とそれに伴う赤血球数やヘモグロビン濃度の上昇、赤血球内2,3DPGの上昇とそれに伴う酸素解離曲線の右傾化、毛細血管網の発達、ミトコンドリアの増加および酸化系酵素活性の上昇などが挙げられ、その結果、酸素摂取能力が向上すると考えられています。
引用元:早稲田大学 スポーツ科学学術院 名誉教授 村岡 功先生の
「低酸素施設の利用」日本スポーツ協会 より